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「ドクトル・ジバゴ」のサウンド・トラックから　Doctor　Zhivago　SoundTrack 　Maurice Jarre

From Original Sound Track of the Motion Picture (Sony Music Entertainment, 1995) 1965年のアカデミー賞を5部門で受賞したアメリカ・スペイン合作映画のサントラ。原作はロシアの作家パステルナークの長編小説「ドクトル・ジバゴ」（1958年のノーベル文学賞、パステルナークは受賞を辞退）である。帝政ロシアが崩壊しロシア革命が進行する動乱の時代を背景とした、ユーリ・ジバゴ（医者であり詩人）とラーラ（仕立て屋の娘）の苦悩の愛と別れの物語である。この映画ではバラライカがユーリとラーラの愛の象徴として使われている。ユーリは若くして亡くなった母親の唯一の形見であるバラライカを大切にし、母の才能を受け継いでバラライカの名手となった。シベリアの辺境の地で別れ別れになるときユーリはバラライカをラーラに託したが、エンディングで、バラライカの才能は彼らの血を引いた娘に受け継がれていることがわかる。 14. Lara Says Goodbye to Yuri 第一次世界大戦のさなか、ウクライナの戦場でユーリ・ジバゴ（軍医）とラーラ（看護婦）は一緒に働き、既婚同士であったが互いに惹かれてゆく。やがて戦争が終結してユーリがモスクワに帰ってゆくとき、ラーラはユーリにさよならを告げる。モスクワではレーニン支配下の過酷な現実が待っていた。 4. Lara Is Charming 仕立屋の娘であった純真無垢なラーラが高級レストランの扉を開くシーンに流れる音楽。そこには金持ちであるが邪悪なコマロフスキーが待っていた。 18. Evening Bells - Moscow Station 静かな夕べの祈りの時に、ユーリと家族がモスクワ駅で横たわっているシーンでバラライカの旋律が流れる。そこには革命で破壊されたモスクワを脱出しようとする何百人もの人々が列をなして貨車の到来を待っていた。 42. Then It's A Gift (End Title) モンゴルで行方不明になった姪を探していたエフグラフ（ユーリの腹違いの弟）は、目の前にいる娘がバラライカを持っていることに気づきバラライカの名手であることを知って、娘がユーリの才能を受け継いでいることを確信した。