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父の背中を追いかけ　レスリングでインターハイ日本一を目指す【福島県】 (2023年7月26日)

７月に北海道で開幕したインターハイ。全国の高校生たちが日本一をかけてしのぎを削っています。父の背中を追いかけてインターハイ優勝を目指すレスリング選手に注目です。 喜多方市にある喜多方桐桜高校には福島県内でも数少ないレスリング部があり、部員１１人が日々練習に励んでいます。チームの中心がこの２人です。 ■兄　下村武靖さん（１６） 「弟に負けないように僕もどんどん努力していくみたいな、感じです」 ■弟　下村虎太朗さん（１５） 「兄と同じくらいでできるように、考えてレスリングして」 そう兄弟なんです。 ２年生の下村武靖さんと１年生の虎太朗さん。 兄・武靖さんは最も軽い５１キロ級で先月の東北大会を制覇し兄弟含めて７人が出場するインターハイにも期待が高まります。 さららに、選手を指導する監督、下村保伸教諭は、なんと兄弟の父でもあります ■監督で兄弟の父親でもある下村保伸さん（５３） 「私が高校３年の時の、全国高校総合体育大会レスリング。息子二人が出られるって、幸せなことですね。」 高校時代にインターハイで優勝するなど活躍し、長年、高校でレスリングを指導してきました。 そんな父の英才教育を受けてきた兄弟２人は、共に父の背中を追って幼いころからレスリングを始めました。 ■兄の武靖さん（１６） 「格闘技、レスリングとかだと、たまたまが絶対にないので、努力したものが勝つという競技なので、すごくそこが面白みがある競技だと思います。」 ■弟の虎太朗さん（１５） 「今は本気で打ち込めるものになって、とてもレスリングと出会えてよかったなと思います。」 そんな２人の強さの秘訣を知るために家族に密着し、２人の強さの秘訣を追いました。 まずは兄・武靖さんの武器の一つが体の柔らかさです。 しなやかな開脚！柔軟性が守りの強さに繋がっています。 ■兄の武靖さん（１６） 「組手を中心としたレスリングをやっているので、組手とその組手には力が必要なので、力と組手で圧倒できるかなと思います。」 得意技は、相手の下に潜り込み持ち上げるように投げる「飛行機投げ」。 身長１６３センチと小柄ながら努力を重ねてきました。 そして、弟・虎太朗さん。 ■父 「いい！獲った！ほら２点！」 兄以上の身体能力を誇ります。 ■弟の虎太朗さん（１５） 「組手をやって相手を崩した後に、タックルで点数を取っていくという、自分のスタイルが強みだと思っています。」 スピードがあるタックルなど、父と兄も認めるセンスの持ち主です。 ところが…兄の武靖さんにはなかなか勝てないんだとか。 ■弟の虎太朗さん（１５） （兄は）東北でも優勝していて、すごく自分にとってはいい練習相手で、すごく当たっていけるので…」 練習の疲れがたまってからの後半も筋力トレーニングで自分を追い込みます。 そんな兄弟を支えるのは父・保伸さんだけではありません。 母・さち恵さんが食事面で兄弟の体作りをサポートします。 ■ハンバーグ食べる弟をみて兄 「おいしい時の顔していますこいつ」 ■弟 「おいしいですね」 ■兄 「何がおいしいんですか？」 ■弟 「にんじん入っている？」 ■兄 「ウェイ！さすが」 この日は、弟・虎太朗さんの大好物のハンバーグ。肉は好物といいますが… ■兄 「自分で作っているので、減量中は」 試合前には減量のため食べられる量に合わせて自分で料理するほど、ストイックな兄・武靖さん。 さらに… ■父 「武靖は、右手を縛って、子どもの頃、右手を縛って右手を使わせないで左手をずっと使わせてだからレスリング左になったんですよ、左のレスリング」 利き手に関係なくプレーができるようにと、箸を持つときは左手、ペンを持つときは右手と、勝つための努力を惜しみません。 家族のサポートを受けて、レスリングに打ち込む兄弟の夢は… ■兄の武靖さん（１６） 「父はインターハイ優勝しているので、そこはまず抜きたいという気持ちで、今ずっと頑張っています」 ■弟の虎太朗さん（１５） 「目指すところは、オリンピックと、ずっと小さいころから言っているので、目標をかなえられるように、これから努力していきたいです」 目標とする父を超えて世界へ…兄弟の挑戦は続きます。 インターハイのレスリング競技は、７月２７日北海道で開幕します。 ＜記事はこちら＞ https://www.fct.co.jp/news/area_news_...