Скачать с ютуб ベンチャーズの「ブラック・サンド・ビーチ」をオリジナルと聴き比べてみる в хорошем качестве

ベンチャーズの「ブラック・サンド・ビーチ」をオリジナルと聴き比べてみる

①ベンチャーズの「ブラック・サンド・ビーチ」(1967年6月発売のアルバム「ポップス・イン・ジャパン」より）0:00～ ②加山雄三の「ブラック・サンド・ビーチ」（1965年12月発売のシングル）2:20～ ③ベンチャーズの「ブラック・サンド・ビーチ」（1968年1月発売のアルバム「ベンチャーズ・ライブ・アゲイン」より）4:35～ 　「ブラック・サンド・ビーチ」は加山雄三のオリジナルで、映画「エレキの若大将」の公開に合わせて1965年12月にシングル・レコードが発売されました。この曲は映画の中でタイトルバックとエレキ合戦のシーンに使用されています。 　ベンチャーズは1年半後の1967年6月発売のアルバム「ポップス・イン・ジャパン」に「ブラック・サンド・ビーチ」を初めて収録しています。また、ライブ・バージョンは1968年1月発売の「ベンチャーズ・ライブ・アゲイン」に前年7月の来日公演時のライブ録音が収録されています。さらに「ポップス・イン・ジャパン」のバージョンは「ボンベイ・ダック」とのカップリングで1968年6月にシングル・レコードとして発売されました。 　加山雄三自身はこの曲を書いた経緯についてレコードの解説で以下のように書いています。 　「東宝映画『バンコックの夜』のロケで、バンコックに行っていた時、撮影が終わると宿に帰ってきて、唯一の楽しみは持っていったギターを弾くことでした。毎夜ギターをもてあそんでいるうち出てきたのがこのメロディーです。帰国後、たまたま、ベンチャーズが来日していて、テレビ番組で僕のバンド(ザ・ランチャーズ)とベンチャーズの競演のチャンスがありました。そこでベンチャーズの『ダイヤモンドヘッド』に対抗して、大胆にも出来上がったばかりのこの曲を演奏したのです。曲のタイトルは『ハワイの若大将』のロケで、ハワイ島へ行った時、いかにも男性的な荒波と黒い砂のイメージに魅力を感じ、『ダイヤモンドヘッド』というタイトルに対抗して付けたものです」。 　また、このレコードの演奏は「加山雄三とザ・ランチャーズ」とジャケットに書いてありますが、本当は加山雄三が一人で多重録したものだそうです。 　「『ブラック・サンド・ビーチ』は全部、僕1人で弾いてるんですよ。多重録音の曲を日本で最初にレコード化したのはこの曲じゃないかな。当時はクリックもなく、いきなりドラムを入れて、ベースを入れて、メロディを乗っけて、さらにオブリガードを入れてみたいな、そんな乱暴な録り方だったね。AからG、F、Eと降りてく『ウォーク・ドント・ラン』のコード進行を逆にやったらどうなるんだっていうことで、この曲ではGから上がっていった。そして、そこにメロディを乗せてみたら、うまく乗っかった。ただそれだけの曲なんだ(笑)。それを今でもみんなにカッコいいと思ってもらえてるんだからありがたい話です。奇跡だよね」と加山本人が語っています。 　 　ベンチャーズも加山雄三もこの曲は何度もレコーディングしており、ライブ・バージョンも様々なバージョンがリリースされていますが、その原点ともいうべきこの最初のレコーディング・バージョンはいずれもシンプルな中にもオリジナルの良さが凝縮されたもぎたての果実のような新鮮な感じが漂っています。 　それにしてもイントロの12フレット上のハーモニクスからして当時の曲としては非常に斬新な作りで、「ウォーク・ドント・ラン」のコード進行を逆にして作った曲と言われていますが、逆に言えば12フレットのハーモニクスから始めるためにGをキーとして「アウト・オブ・リミッツ」のコード進行をベースに作られた曲ともいえます。 　加山のオリジナル・バージョンはコード・カッティングもギターの音色も本家ベンチャーズを上回る出色の出来で、こうした点が加山のソング・ライターとしてのセンスの良さとプレイヤーとしての卓越したテクニックを感じさせるポイントで、この曲がジャパニーズ・インスト・ロックの代表曲と言われる所以でしょう。 #TheVentures #BlackSandBeach #YuzoKayama ■■ これまでにアップロードした動画の再生リスト■■    • ベンチャーズの名曲をオリジナルと聴き比べてみる