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SLやまぐち号 異音トラブルで立往生　前進不能に至るまでの車窓動画（前編）

走行中ＳＬやまぐち号「C57」から異常音が生じ、走行不能になるまでを撮影した車窓動画です。 津和野出発から速度が上がらないまま船平山へ向けて勾配を登ってゆきますが、有名な撮影地「本門前踏切」手前辺りから”キュイーン””キュイーン”と金属音のような異音が出始めます。 次の撮影スポット「白井の里」に向けて異音を伴いながら勾配を登りますが、速度が上がらず途中で前進を断念、車両点検が行われました。 確認後、出発するものの盛大な異常音が発生し、引き出されますが少し進んでは後退してゆく有様に・・・。 結局運行断念とバスへの振替輸送が案内されるというトラブルが発生しました。 Ｃ５７－１に発生したトラブルで翌日のＳＬやまぐち号は「DD51-1043」牽引による「ＤＬやまぐち号」として運行されることになっていますが、重故障でこのままＣ５７が”ＧｏＴｏ梅小路！”なんてことにならないことを願うばかりでした。しかしながら10月15日に修繕を受けるため梅小路へ送られることが決定しました。 撮影日；2020年10月10日　ＳＬやまぐち号　津和野～船平山 ※この事故列車を撮影されているkazu9521様の動画もぜひご覧下さい。救援機DD51にサポートされて新山口まで運ばれる貴重な映像を見て頂けます。 　   • 【C571故障】SLやまぐち号 立ち往生からの救援～帰還まで　2020.1...   （2020年10月12日／12月26日追記） 　異常音の原因は「シリンダーの気密部品の破損」のようです。ボイラー破損や軸焼けといった復帰不可能な故障ではなく、２つあるシリンダーの左側を取り替えることで運行再開が可能のようです。（2020年12月23日JR西日本の発表によると、2021年9月まではC57の運行予定はないとのことです） 　異音の原因と対策については、同動画の「豊香晴隆様」が寄せられた次のようなコメントがありました。 　気温が低くなりましたから・・シリンダーオイルが冷えて粘度が低下して流れてしまい ピストンリングにシリンダーオイルが馴染まず異音発生と破損となってしまったのではないでしょうか。 オイルポンプには蒸気でオイルを加熱する装置がありますが・・調整が上手くいかず加熱不足？ 昔の運転手さんの手記では、寒い時、長く停車してシリンダーが冷えたまま発車するとトラブルが発生しやすいとか。それを防ぐにはブレーキを強く掛け、シリンダードレン弁を開けて、逆転器を前進フルギアにして、加減弁を少しずつ開けシリンダーを温めて、トラブルを回避していたとありました。