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ショック各論　ショックの種類／病態／所見／治療　たくさんあるショックの種類は何が違うのか？

あとは…頼んだぞ…みんな…ｶﾞｸｯ ★ショック総論（パート１）　→　   • ショック総論　定義／病態／所見／治療　～なぜ、さまざまな所見が出現するのか...   血圧のしくみ　→　   • 奥深い血圧のしくみ パート1【血圧の正確な意味，なぜ上がるのか？ など】   【まとめ資料】 循環血液量減少性ショックまとめ https://d.kuku.lu/2fe59569c9 心原性ショック／心外閉塞・拘束性ショックまとめ https://d.kuku.lu/ad29b3cae6 敗血症性ショック（血液分布異常性ショック）まとめ https://d.kuku.lu/4c5a04bbc3 アナフィラキシーショック（血液分布異常性ショック） https://d.kuku.lu/36837eea49 神経原性ショック（血液分布異常性ショック） https://d.kuku.lu/dcf1b4de42 ★全ショックの種類まとめ https://d.kuku.lu/0d00a4be2f 【動画中の出てきた国試問題の解説】 第96回午前18番 出血性ショックで起こるのはどれか． １．体温の上昇　→　ショックでは血圧低下による代償で血管が収縮した結果、皮膚冷感が生じます。ただし敗血症性ショックなどの血液分布異常性ショックでは、血管拡張により皮膚温が上昇するウォームショックがみられます。 ２．尿量の増加　→　低血圧による腎臓への血流減少や抗利尿ホルモンの分泌により、尿量は減少します。 ３．血圧の低下　→　正解！ショックの定義そのものです。国試の問題ではこのように、「○○ショックでは」とはいいつつ、他のショックと同じことを聞いていることが多いです。 ４．皮膚の紅潮　→　ショックでは血圧低下による代償で血管が収縮した結果、皮膚蒼白がみられます。ただし、紅潮は血液分布異常性ショック（特にアナフィラキシーショック）では血管拡張により紅潮がみられることがあります。 第103回午後11番 心原性ショックで直ちに現れる徴候はどれか． １．血圧の上昇　→　逆！血圧が下がって起きるのがショックです。 ２．体温の上昇　→　逆！血圧低下による代償で血管が収縮した結果、皮膚冷感が生じます。 ３．尿量の増加　→　逆！低血圧による腎臓への血流減少や抗利尿ホルモンの分泌により、尿量は減少します。 ４．脈拍数の増加　→　血圧低下による代償で、頻脈が生じます。 第102回午前79番 ペニシリン投与によって呼吸困難となった患者への第一選択薬はどれか． １．ジギタリス　→　ジギタリスは強心薬で、心不全による呼吸困難以外を改善することはありません。 ２．テオフィリン　→　テオフィリンは気管支拡張作用を持っています。そのため、気管支喘息発作の症状が出現すれば使用することがありますが、第一選択薬ではありません．また、静脈内投与は現在推奨されていません。 ３．アドレナリン　→　正解！気管支拡張作用、血圧上昇作用、アレルギー抑制作用などを持っており、アナフィラキシーの第一選択。 ４．抗ヒスタミン薬　→　アレルギーの引き起こすヒスタミンをブロックするので、アレルギー症状を緩和できますが、気道や血圧に対する効果は期待できず第二選択となります。 ５．副腎皮質ステロイド　→　アレルギー症状を緩和できますが、発現が遅く、気道や血圧に対する効果も期待できないため第二選択となります。 第95回午後15番 末梢血管抵抗が低下するのはどれか． １．心筋梗塞に伴うショック　→　心拍出量が減少しているショック（心原性）です。血管収縮により血管抵抗は上がっています。 ２．アナフィラキシーショック　→　血管が拡張して生じるショックです。これが正解！要は血液分布異常性ショックだけ他と違って血管が拡がっています。 ３．出血性ショック　→　循環血液量が減少しているショックです。血管収縮により血管抵抗は上がっています。 ４．肺動脈塞栓症に伴うショック　→　心拍出量が減少しているショック（心外閉塞・拘束性）です。血管収縮により血管抵抗は上がっています。 0:00​～オープニング 0:27～適切な血流を保つ３つの要素（循環血液量／心拍出量／適度な血管抵抗） 1:55～循環血液量減少性ショック 3:01～心原性ショック／心外閉塞・拘束性ショック 5:08～血液分布異常性ショック 6:27～血液分布異常性ショック①敗血症性ショック 8:27～血液分布異常性ショック②アナフィラキシーショック 11:27～血液分布異常性ショック③神経原性ショック 13:20～ショックの種類まとめ これで・・・ショックは完璧だぁ～！！ 今年国試受験の学生さんは、コロナで思うようにいかず 本当に大変だったと思います。 それでもめげずに頑張るみんなはとても素敵だと思います。 がんばれ…！！ 制作：メディックメディア　井川原良，森川真充，安藤淳 制作協力：東京医科歯科大学 救命救急センター　講師、副センター長 森下幸治 先生 イラスト：マッサマンカレー サウンド：Morning　しゃろう／Stream　kyaai／DOVA-SYNDROME／Oto Logic　など